先生ブログ
バトンブログ~あの先生~
2013年11月15日 22:45
こんにちは!講師の山本奈々です。
鈴木先生からバトンをいただきました。寒くなってきているので、顔つきが笑顔といより、だんだんと険しくなってくると思います・・・。
「あの先生」と聞いて思い浮かべる人は、高校2年生のときの英語の先生です。
まーくんと呼ばれていました。
私の通っていた高校はかなり特殊で、先生方は授業中でもどこでも、あだ名や○○さんと呼ばれていました。そのおかげかはわかりませんが、「先生」という言葉のイメージにとらわえず、一人の「大人」として見ていたように思います。
今までの先生方が精神的なアドバイスをくれた「あの先生」のことをお話されていたので、私は勉強面で一番影響を受けた「あの先生」を紹介しようと思いながら考えました。
さて、そのまーくんですが・・・
私は彼に「勉強」を教えてもらいました。高校だから当たり前だと思われるかもしれませんが、私が中学までにしていた「勉強」は、彼の前では「勉強の準備」にすぎなかったのです。
彼が授業で、「意味を調べるとか文法とかを理解するのは当たり前、授業の前にやってきて、わからなかったところを質問して。そこから先が勉強なんだから。」と言っていたことをよく覚えています。
この言葉の意味がわかったのはずいぶん後になってからです。拙いとは思いますが、少し説明させてください。
例えば、私が授業でよく例えに出す「ポケモン」。
このゲーム、実は中学生のみなさんが学ぶ5教科すべてが関係しています。
「ホウオウ」というポケモンがいるのですが、この名前はある歴史的建造物からとられています。「鳳凰」と書いた方がわかりやすいでしょうか? もうひとつは、「アンノーン」というポケモンの名前の由来です。「un-known」と言って、否定の意味のun(アンビリーバボーのアン)とknown(知られている)を合わせた名前で、「誰にも知られていない」という意味になります。 この由来、実はこのポケモンの居場所のヒントになっています。私 はこのようなつながりを、「先に生きている」分、たくさん見せていくことが「先生」の役目だと思っています。ポケモンの例えもそうですが、一見つながらな いようなものにも、今学んでいること必ずつながります。「勉強の準備」が何かとつながり、それを生かすことができるとわかったとき、はじめて「勉強」とい うのだとまーくんに教わりました。
みなさんが今学んでいることは、例えていうならポケモンをよりおもしろくするものです。将来、何か学びたいこと、やってみたいことが見つかったときに思い切りできるような準備、それが今学んでいることだと私は思います。
日常生活でひとつ例えるなら、カップアイスをスプーンで食べやすくしたいとき(やってみたいこと)、てこの原理(これの理解が準備)が使えるとわかった瞬間、これが「勉強」です。
私の高校の大人たちは本当にたくさんのつながりを見せてくれました。彼らがあだ名で呼ばれていても、授業がだれてしまうことがなかったのは、今日は何を見せてくれるんだろうという期待と、「先に生きている人」たちへのあこがれが(そしてまーくんの場合は若干の恐れが)あったからではないかなと思っています。
(なぜまーくんの場合は恐れがあるのかというと、彼のテストは教科書に出てくる国の名前の位置を白地図に記入したり、首都を答えたり、遺伝の仕組みについて英語で説明したりと、「そこから先」のものがほとんどであり、平均点が10点台というものだったので・・・。)
長くなってしまいましたが以上で私の話はおしまいです。
次はブームになったある家政婦さんと、そっくりなコートを着ている杉山先生にお願いしようと思います。杉山先生よろしくお願いします!
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