先生ブログ
最初の教育の大切さ by中山
代表
2016年02月11日 23:48
中山です。
関口先生の書いている通りですね。「教育」と「学習」
この2点に気を付けないといけないですよね。
いきなり話が飛びますが、清原選手が捕まってしまいました。 中学生時代 野球部の帰り道 歩いていた酔っぱらいのおじさんに「君は清原に似ているな、頑張れ」と言われたことがあります。
まあそんなことはどうでもよくてですね。やはりショックです。
私は小学生の頃、巨人軍のファンでした。 原監督が 監督ではなく4番バッターで選手だった時代です。
その頃 西武ライオンズの4番バッターだったのが清原選手でした。 巨人ファンでしたから日本シリーズでは敵側なわけです。
もう圧倒的なバッターでした。 原選手も巨人にはいましたし、のちには若き松井秀喜選手も入団してきましたが、それでも清原選手の持つ圧倒的な バッティングセンスとパワーを前にすると
「敵わない」
という気持ちで見ていました。 今の中学生、小学生は見ていないので分からないと思いますが、 エリート集団であるプロ野球選手の集団の中にあっても、清原選手の持つ
「圧倒的な才能」は 子供ながらに その他と「別なもの」として 見えました。
ファンだった 原辰徳や 松井秀喜も もちろん凄いのですが、ファンびいきをしてみても、清原選手は 格が違う、ゲームで言えば 出会いたくない 最強の敵キャラ というイメージです。
ただ、どんなに才能に恵まれていても、最初の「人間教育」 これがなければ、選手としても その後の社会人としても 本当の一流にはなれない という言葉を 以前より野村監督がおっしゃっています。
本当にその通りなんだな、と思います。
西武ライオンズは 清原選手の同世代の元選手の方々は 引退後も球界に「必要」とされ、皆さん活躍しています。
工藤公康 ソフトバンクホークス監督
秋山幸二 ソフトバンクホークス元監督
辻発彦 中日ドラゴンズ内野守備走塁コーチ
石毛宏典 元オリックスブルーウェーブス監督
伊藤勤 ロッテ監督
このメンツの中で、4番を打っていたのが清原選手です。
では清原選手とその他選手の差は なんだったのか?
最初の教育が違いました。
「清原選手以外」の人達は社会人から来ている選手以外は全員外に「武者修行」に出されています。社会経験を積むためです。
海外の1Aリーグ、やウィンターリーグ、つまり海外の2軍ですね、そこへ修行に出されて、バスで何時間もかけて移動しながら 冷めたハンバーガーを食べながら、悪い環境の中で野球をする。
「日本のプロ野球はなんて恵まれた環境なんだ」と感謝する気持ちと
「この悪い環境の中でこれだけ頑張っている人たちがいる、自分もやらないといけない」
という 本物のプロ意識を作ることが出来た と工藤監督は著書の中で言っていました。
これが清原選手にはなかったわけです。球団が「別格の才能」には「別格の待遇」をしてしまったということです。初めから日本のプロ野球で一軍レギュラーです。
当時 西武の監督だった森監督に、あれだけの才能を持ちながら ついにはタイトルを取れず、才能のみで野球をした清原選手のことを
「最初に甘やかしたお前が悪い。王を超える逸材だったのに。最初にしっかり教育しなかったからだ」と 野村監督は
未だに 会うと言うらしいです。
でもこれって野球だけではないですよね。
はっきり言います。 才能とかセンスなんてどうでもいいです。 とにかくしっかりとした人間としての「土台」を作って 成長させてゆけば 立派な人間になって行けますし、実績も出せる人間になります。
ただここで周りの大人が「これくらいいいか」とか「今回でだけは」と甘やかしたり、数字やセンスだけで判断すると 持っていた才能も潰れていくわけです。
しっかりとした人間になってゆく土台とはなんなのかと考えたときに、あとは子供達をみて「成長したよな」と思える子達に共通していることを考えた時に
それは「自分との約束を」守ること なんじゃないかな、と思います。それが第一歩です。
そこから自信もうまれるし、自分を「信用」出来る人間になって行くんじゃないかと思います。 周りからも信頼を集めてゆけます。
しかしそれは「最初」に叩き込まないといけない。 あとで取り返しがつかないから
「最初」に徹底しないといけないことです。ですから当塾では 勉強が出来る出来ない は最初はどうでもいいと思っています。それよりも
「約束をまもること」「宿題を必ずやること」「時間を守ること」「挨拶をしっかりすること」
こういったことには相当うるさく言います。 約束を破った場合にはペナルティを与えますし、
約束とは違いますが、大体授業中の姿勢が悪くなってくる子は放っておくと全てがいい加減になりますから、絶対に許しません。最初が肝心です。 本気でその子のことを考えたら 放ってはおけないはずです。
そう考えた時に、やっぱり今回の件は 本当にショックだし、寂しい気持ちになります。
駿英ゼミナールは学習塾ですから、手段は勉強ですが、その勉強を通して 子供達が人間として自信を持って成長してゆく こと、それが一番の目標です。
その結果 自分のやりたいことを実現できる人間、そして社会に対して自分の持てるものを還元してゆける立派な人間に 育って行ってほしいと願いを込めて指導してまいりたいと思います。
最後に 私がいつも大事にしている 野村監督の格言を書かせて頂きます
「人間的な成長の上にのみ、技術的な成長は存在する」