先生ブログ
感謝をするとうまくいく②
坂本英司(木崎校舎塾長)
2016年02月15日 5:38
こんにちは。
坂本英司です。
昨日は埼玉県の公立高校入試と同じ時間感覚を身に付けてもらうため、
朝8時半に集合し、本番形式の予想問題を使い、模擬試験を行いました。
各科目のテストに挟まれた休憩時間が意外に長いため、
北辰テストよりも長時間の勝負になることに慣れておく必要があります。
ひと通り丸付け・解説をした後は、夜10時まで日本史の復習をしました。
生徒たちは、江戸時代末期も「相続争い」⇒「権力分裂」により
幕府の一体感が失われ、崩壊していったことを初めて知り、驚いていました。
物事を捉えるときは「点を打つ」だけでなく「線をつなぐ」思考が大切です。
さて、今回は前回の続きをお伝えしていきます。
前回の内容をご覧になっていない方は、先にそちらをご覧ください。
~前回の続き~
生徒がパソコンを傾けて見ようとしたその時です。
傾けた勢いでパソコンが机から落ちてしまったのです。
「ベキッ」
なにやら嫌な音が聞こえてきました。
恐る恐るパソコンを拾い上げて見てみると、
ディスプレイは蜘蛛の巣を張ったように砕け散っていました。
この時私はどう思ったでしょうか?
「無理やり見ようとするからこうなるんだよ、ふざけるな」
ではありませんでした。
「あ、ラッキー」
なぜでしょうか?
それは10秒前の出来事をこう解釈したからです。
そういえば最近キーボードのEとRが全然反応しなくなっていた。
bluetoothもたまに突然切れてしまう状態があった。
でも、新しいのを買うのも面倒だしそのまま使っていた。
、、ん、これって最新のパソコンに買い替えて、
打ち込み・成績分析の効率性を上げた方がいいってサインじゃないか?
そうすることで少なからず生徒の成績アップにもつながるな。
生徒の顔色を見るに物を大事にすべきだということは理解できた様子だ。
簡潔に話をして済ませ、勉強だけに集中してもらおう。
そして、さっさと新しいパソコンの検討をしよう。
検索してみると、買い替えのタイミングとしては良いことが分かりました。
私は数年間surface pro2というパソコンを愛用していましたが、
現在周辺機器も含めて5万円くらいで下取りを行っているのです。
しかも、キャンペーンで1万円クーポンがついてきて、
さらに最新のsurface pro4に買い替えた場合、特定のスペックを選ぶと
購入後にレビューすることで1万円キャッシュバックされるとのことでした。
結局、最新のパソコンが半額程度で買えてしまったのです。
PCが壊れたという「事実」に対し、私がどう思うかは「解釈」の問題です。
私は今までの人生はラッキーの連続が続いてきたと感じています。
それは、もしかしたらある人にとってはマイナスの出来事も
前向きに考えることで、より充実した人生と捉えてきたからかもしれません。
人生は 順調にいっていると思い始めた時ほど、
必ず何かしらのアクシデント(想定外の出来事)が起きるものです。
それは「現状に慢心してはいけないよ」というサインなのです。
アクシデント(想定外の出来事)に対して、
「なんで自分はこんなに不幸なんだ」と思う人、
「ありがたい警告をもらえた」と思う人、
両者で成長の仕方が変わるのは明らかでしょう。
私の周りでうまくいっている人たちはとにかく「運がいい」と言います。
その根底にあるのは楽観主義(どうにかなる)ではなく、
改善主義(この際に見直そう)なのです。
両者は、事実に対する解釈がポジティブな点は共通しています。
しかし、その後「やるのか」「やらないのか」ではっきりと分かれます。
「あるべき行動を理解した」まででは何の効用も生み出せておらず、
「あるべき行動を実践した」に達しないと意味がないんです。
つまり、運は結果に対する解釈⇒改善で引き寄せていくものなんですね。
人生には時間軸があるので、人生における運はサイコロでの一発勝負のような
「単発かつ偶発的事象」ではなく「流れ」であると言えます。
流れであるならば、戦略次第であるべき方向に修正していくことが可能です。
点を打つだけではなく、線をつなぐ思考ですね。
「学校の先生の教え方が悪い」は
「だから自分の成績も上がらない」ではなく、
「自分の思考力を鍛え、自立するチャンス」または、
「うまくいっている人とのコネクションを作り、教えてもらうチャンス」
と捉えたいものです。
目標達成を第一に考えたときに、変えられない事実(結果)に対し、
「自分には能力がない」「周りが悪い」「運が悪い」と捉えるか、
「自分の悪いところを改善する良いチャンス」と捉えるか。
その後の人生をプラスの流れに引き寄せる思考を身に付けることが大切です。
ところで、あるブラック企業の営業部長は部下をこう詰めるらしいです。
「なんだこの成績は!給料を貰ってる身なんだからもっとしっかりやれ!」
それに対し、部下たちは同期だけの飲み会で愚痴ばかりです。
「結果しか見られないし、何をどうすればいいのかわからないって。。」
「そもそも部長は最低限の仕事をして、雑誌読んでるだけじゃんか。。」
一方で、あるホワイト企業の営業部長は部下をこう励ましていました。
「主力商品はよく理解できていて説明もカンペキだった!俺も嬉しいよ。
ただ、周辺商品の理解がすこし抜けちゃってるみたいだね。
まずは目標達成までのスケジュールを組んで一緒に研修しようか」
それに対し、部下たちは同期だけの飲み会で笑顔です。
「結果だけで判断されないし、アドバイスも具体的だから改善できる」
「なにより部長が一番頑張ってるから俺たちもやる気が出るんだよな」
自分の置かれた境遇に感謝し、改善していこうとする姿勢は、
我慢する力を鍛えることにも通じていきます。
次回は我慢することについてお伝えします。