学習教育
勉強の目的は何なのでしょうか?
点数の取り方、学習の仕方、良い成績、行きたい学校への合格。
もちろんそれらは大事ですが、すべてこれらは結果です。
結果を生み出す為の「土台になるもの」を手に入れることが勉強の目的です。
その土台は「自立と習慣」です。
学校生活の目標とは?
「何のために良い成績をとるの?」「誰の為?」
1「勉強をやらせることは出来ます」
高校受験に向けて、塾やご家庭の方で「これくらいの高校へ行きなさい」もしくは「これくらいの点を取らないと駄目」「これくらいの点数を取ったらご褒美があるよ」こんな形で高校を目指させることは 「出来なく」はないと思います。ただ、その形で勉強をやらせ続けたときにどのようなお子さんになるでしょうか?
2「自主的ではないが数字は取ることが出来る子供」
大人が目標や点数を設定してガンガン勉強させた場合中学一年生の定期テストだけは取れる子はいます。中には高校受験までは上手くいく子もいます。ただ、「自主性」が育たないので、その後にはつながってきません。そのような子が辿るであろう特徴を並べてみます
特徴その1 テスト前にしか勉強をしない子になる
特徴その2 大人が怖くない年齢になった時に何もしない子供になる
特徴その3 誰かが管理してくれないと勉強できない子になる
特徴その4 目標を自分で作ることが出来ないので追い詰められないと頑張れない子になる
特徴その5 大学(高校)までは行ったけれども、その後何をしたいのか分からない子になる
挙げていけばきりがなさそうですが、全てに共通しているのは
「自分で目標を作ることが出来ない」ということです。
3手を放す時期はいつなのでしょうか?
場合によっては「高校」は親の言った通りの学校に行くかもしれませんが、大学も決めてあげるのでしょうか? 中には大学まで大人が決めた通りに進む子はいるかもしれませんが、その先はどうするのでしょうか? 就職先? 人生の目標?
目先の点数を取らせる事に優先順位を置くあまり、全てに口出しをし過ぎた結果
「自分で目標を作れない」「自分で習慣を作れない」「依存から抜け出せない」
こうした形で「あの高校に行ったのに」あるいは「小学生のころは良く出来たのに」もしくは「あの大学に行ったのに」と、長い人生の中の一時期から前に進めなくなくなってしまう子がいます。
そういった子達の停滞の原因の大半は「数字と目標を大人にコントロール」されてしまったことです。
逆に目標や数字を自分でコントロールする意識が付くようになると「自分で目標を作れる」「自分で習慣を作れる」「自立した考えが持てる」ようになります。
自転車の乗り方の練習も「どこかで」大人が手を離さないと「自立」出来ません。同じように、彼らが自分の「人生」「受験」「勉強」を自分のものとして考えられる為にはどこかで手を放す必要があります。
それがいつなのかといえば、この記事を読んでいただいている今がベストです。
駿英ゼミナールの考える学生生活の目標は「自立」になります。
子供の特徴
自立に向けて駿英ゼミナールではどのようなことに取り組んでいくのかをお話しする前にタイプ別に子供の特徴をお伝えしていきたいと思います。
特徴
自分の目標を自分で決めることが出来る
自習の習慣も勝手に自分で作る
エピソード
中学3年生の時に自分の興味ある分野に対しての研究の質問を理科担当の講師にくり返し、私(中山)とも大学の研究室や企業の研究内容に関して高校1年生の時点で調べ、受験大学は自分で探して決める
学校
出身高校 公立高校 上位校(偏差値63)
大学合格 国立大学 理系学部(現役)
私立薬学部、理学部 3校すべて合格
家族との関係
両親は本人の進路に対してノータッチ。高校受験時も本人に任せる。大学受験時は 本人が使う科目のことも把握していなかった。遅刻やいい加減なことをした場合のみ父親に叱られる。本人は父親が苦手
お母様の口癖
「Aの勉強のことは良く分からないので、本人と先生にお任せします。なんであんな学部に行きたがっているのかよくわかりません。変な子ですね。皆さんにご迷惑かけていないかだけが心配です」
特徴
自分の目標を周りの大人に相談しながら決めることが出来る。自習の仕方は先生に聞きながらやっていく。親や教師の意向に影響を受ける部分がある
学校
出身高校 公立高校 県内トップ校(偏差値72)
大学合格 国立大学 文系学部 不合格
私立文系トップ校 補欠合格(進学)
その他1校合格、1校不合格
家族との関係
両親はかなりB君に期待をかけていた模様。中2で初めてお会いした時に何としても県立(U高校)に進学させたいと伝えられた。大学受験時にはお父様と受験校を相談して決める。理系学部だと合格は厳しいという判断で高3になる時期に理系から文系に変える
特徴
宿題はやってくる。優等生に見える。 テストの出来によって目標が変わる。 腰を据えて大きな目標に 向かうことは出来ない。 中間期末は頑張る(点数や順位に一喜一憂する)
エピソード
中3の夏休み明けに 偏差値が足りないという理由で母子ともに目標校を下げるという話をされ、塾として反対はしたものの聞いては頂けず、そこから受験まで勉強量が圧倒的に激減し、公立高校は不合格
学校
出身高校 私立高校(併願) 公立高校は不合格
大学合格 私立大学 文系学部 合格1校、不合格4校
(国立大学は高3になる時に断念)
家族との関係
家族内評価を本人は非常に気にしている。何点を取れなかったら塾を辞めさせられるという言葉が口癖。点数で家で攻められている様子
お母様の口癖
「なんで点数が取れないんでしょうか。やり方が分かってないんじゃないですかね。テスト前にテストに出そうなところをもっと子供に伝えて頂けませんか」
特徴
宿題はやらない、言い訳をして塾を休む、気分が乗らないからやらない科目がある、部活が大変だから塾を休む、何回も塾を変えている、遅刻する。 なにかのせいにする
エピソード
受験に入る中3前、本人が嫌いだという理由で、理科と数学の授業を取らない選択をし、直前3か月前になり焦り出し個別で受講する
学校
出身高校 私立高校(単願)本当は公立受験をする予定だったが諦めた
大学合格 なし
家族との関係
お父さんが子供を叱れない。友達のような関係。お母さんは子供を甘やかす、もしくは極端に攻める。過保護か放置のどちらかに偏っている。
お母様の口癖
「宿題が多くて可哀想になっちゃって、一回塾をお休みさせたいと思うんです。成績も伸びないので。」 「本人がやる気がないのにやらせても仕方がないと思うので、本人がやる気がないので今日は休ませて下さい」
勉強の目的
高校進学や、定期テストの結果はあくまで「プロセス」にすぎません。勉強は目的ではなく手段です。駿英ゼミナールで考える勉強の目的は1.自分の可能性を伸ばす為の ノウハウと優先順位の付け方を身に付ける
2、高校受験のさらに先へ向けて、可能性の広がる選択肢を選べる判断基準を育てる
これらを身に付けることによって、子供達が自分で「判断」し、「選択」し、自分で自分を「成長させる」意識が育っていけば、成績は勝手について来ます。その為には上に書かせて頂いたどのパターンに向けて、どのように子供を導いていければいいのかということを、駿英ゼミナールでは今後も追及していきたいと考えております。
駿英ゼミナールでの取り組み
子供達の「自立」へ向けてどのような取り組みをしてゆくかというお話をさせて頂きます。
1小さな目標設定「テスト前後の本人たちとの個別面談」
駿英ゼミナールでは「中間・期末」前 本人たちと①目標点の設定 ②そのために何をどれだけいつまでにやっていくのか
そしてテスト後に本人たちに紙に書きだしてもらいます。
③上の②をどれだけやれたのか
④反省点、良かった点
⑤次回へ向けての取り組み
2自習日の設定
これは今現在6年生は実施していますが、週に1日だけ自分で曜日を決めてもらい「必ずその日には」自習に来てもらいます。ここに関しては子供の自主性が育つより先に、行動を続けていって「当たり前」の基準を上げてゆくことで「習慣を作れる」子を目指してゆきます。
3課題提出
普段の授業内での「宿題」は当然 やってもらいます。ここは塾との約束を守ると言う意味での「生活態度」に関する部分だと思います。
それとは別に駿英ゼミナールでは 長期休みの間に 「長期課題」を出します。
これは「長期期間内に自分で計画を立てる」 練習をしてもらうことが目的です。
受験生になる前に ここが身に付いている子と 付いていない子では 大きな差が出てきます。
まとめ
ここまでお話しさせて頂いた中で、駿英ゼミナールでの学習教育での取り組みをお話しさせて頂きましたが、多くのことをご家庭にお願いする塾もあるようですが、当塾においてお父様お母様にお願いすることは2個しかありません。
①勉強はご家庭では教えないでください
②決まった日に塾に送りだしてください(休みたいと言ったら自分で電話をさせて下さい)
この2点だけです。
子供がメリハリを付けられない、と仰るご家庭は多いです。 家でも塾でも勉強のことを
大人から言われている環境では 子供がメリハリを自分で作ることは困難ですので、役割分担として 「塾」が勉強をしたり勉強に関してうるさく言われる場所「家庭」は学校と塾で疲れた体と気持ちを落ち着ける場所という形が取れていると 非常に上手くいきます。
ですので、お家でのお子様の様子にイライラしてしまったときは「駿英ゼミナール」にお気持ちをぶつけて下さい。その為に当塾は存在していますので、ご遠慮なく。いつでもお待ちしております。