先生ブログ
目標とプロセス
2019年11月19日 23:51
こんにちは。中山です。ここしばらく 保護者会や、保護者面談が続いています。 そのなかで色々 分かったことを書いていきます。
「どこまで子供に口を出していいのか?」
「勉強は見た方が良いのか?」
こうした疑問を抱いているご家庭は多くいらっしゃると思います。
駿英ゼミナールでは一貫して
「お家で勉強のことは放っておいてください」
「分からないことがあったら、塾で聞いてきなさいと伝えてください」
とお伝えしてきました。 勉強面での子供の自立。家で勉強のことは追及しない。これは子供が勉強を「他人事」ではなく「自分事」として捉えるために鉄則です
(プロ野球選手が家に帰ってきて「打率が悪いから、練習法変えた方がいんじゃない?」とか「私はスイングの仕方をもっとこうした方が良いと思うんだけど」と奥さんや子供に言われて、やる気になりますか?「じゃあお前やってみろよ」と思うはずです。やる気なくなりますよね。コーチに言われるならまだしも。勉強をしている学生も同じです)
じゃあ塾はどのように子供と接していくのか?と考えたときに、「目標」とその為の「プロセス」を分けて考えるべきだと、言うことに気が付きました
どういうことかと言いますと、
目標は子供が決めるべきです。 例えるなら、親が「お前はプロ野球選手になれ」と言ってなれるでしょうか?
プロ野球選手の2世は成功しないというのも これが原因じゃないかと思います。 言葉にせよ、言葉にしなくとも世間や周りから「当然野球やるよね?」と選択の余地なくそちらに進んでしまった場合、言い訳が出来てしまいます
「おれが 本気で選んだわけじゃない」そうすると才能があっても あと一歩の努力が出来ない、何か言い訳が出来てしまう状況が作られます。
だから子供に「○○高校へ行きなさい。お父さんも行ってたんだから」これではなかなか 自立とは程遠い子供になってゆきます。あと一歩の努力や、うまく行かないときに踏ん張りがきく子の絶対条件は「自分で選んだ道だ」という意識です。
じゃあ塾として子供に何をしていくべきか?と考えたら 子どもの目標に向けての「プロセス」の指導、管理をしてあげる、という点になります。
これも例えてみるなら
「どうしてもホームラン王になりたい」という選手が言った場合に、コーチとして応援をする。ただ、それだけでは無理ですよね。現在位置、そして前例を含め、こういう姿勢で、これ位の練習を日々やって行けば、目指せるよ。本気で目指すならとことん付き合うよ。ただ、その代わりに約束しような。ずる休みは無しだし、最低限ここはやる、これは守る。
そうした関係性を作るのが塾の、指導者の仕事です
(これお家ではやらないで下さいね。上記した通りです。プロ野球選手の奥さんでも、高校球児のお母さんでもいいですが、素振り100回やりなさいと、言ったら「じゃあ自分やってみてよ、いい加減にしてくれ」となります
要は役割り分担ですね。ご家庭と塾の)
つまり
①目標=子供が選択できる環境や、材料を揃えて、自分で設定できるようにしていく
②プロセス=子供の目標が達成できるよう、塾がしっかり習慣作り、勉強量をキープできるようにフォローしてゆく
これが理想ですよね。そして
①の為に、駿英ではキャリア教育があり、社会科見学もあります。11/23には慶応大学へも行きます
②の為に 自習日設定や、個別面談、合宿やテスト前計画を作る時間もあります
①②を間違えないこと
(逆は最悪です。ご家庭や塾が子供の目標を設定し、プロセスは自分でやりなさい。子供が潰れること請け合いですね)
そして塾の役割り、家庭の役割をしっかり分けること
(お家は、リラックスして、外で頑張れる英気を養う場です。高校球児が一日練習してきて「家で素振りやれや」と両親に言われたら潰れますよね)
ここら辺が大事ですよね。保護者会でもお伝えさせていただいていますが。
そして一番大事なことは 周りの大人が焦らないことです。中々成長しない!と
焦って土の中の根っこを掘り返してみたり、水をあげすぎたりすると、どんな植物も枯れます。焦らず じっくり子供の成長を待つことが出来るかどうかという部分も、塾側にしろ、ご家庭としても、大人の器が問われるところです。大人の器が大きければ 子どもはしっかり成長してくれます。逆に言えば周りの大人の器以上には子供は成長しません
(ここで言う器というのは 当然ですが、大人の学力とか能力ではありません)
ですから、子供がのびのび成長する環境、ご家庭での円満な親子関係をフォローアップすること。これが学習機関の役割であると、私達は考えています。単純に勉強を教えるだけの場ではありません。 子どもやご家庭の環境を整える手伝いをしてゆくことが私たちの仕事です
しっかりと子供たちの良いところ、子供たちの伸びる力を信じて育てていきましょう。
どんなことでもご相談ください。しっかりサポートさせていただきます。それでは。