先生ブログ
受験生にかけたい言葉
山本直樹
2019年11月27日 17:05
こんにちは。
講師の山本です。
前回、受験生への声掛けNG編をお送りしましたので、
今回は、「受験生にかけたい言葉」についてお話しましょう。
「どんな声をかければやる気になるの?」
「褒めてはいるんだけど...」
「上手な褒め方って何?」
「人をやる気にさせる言葉」って考えて言おうとすると難しいですよね。
我が家でも、どうすれば娘がピアノに「やる気」になるのか、永遠のテーマです。
「やる気を出させるにはどうしたらよいか?」と考えると難しいのです。
ここは、発想を変えて、「自分が言われてうれしい言葉・やる気になった言葉」
を思い出すとよいでしょう。
職場の上司に言われた言葉・お客さんに言われた言葉・友人から言われた言葉
自分が言われてうれしかった言葉は、きっと子どもたちも喜んでくれることばでしょう。
いくつか例を挙げてみます。
⓵「変化を指摘する」
「最近、変わったよね」
「半年前からは想像もできないほど、姿勢がよくなったよね」
「正直、こんなに頑張れるとは思ってもみなかった」
「〇〇部長も、『最近、山本はよくやってるな。』って言ってたぞ」
(こういう伝聞調もいいですよね。特に一目置いている人だと)
髪を切ったとき、何か一言言ってもらえると嬉しくありませんか?
「変化に気づいてくれる人=自身を気にかけてくれている人」
と映りますから、相手に好感を持ちますよね。
しかも、「自分が良い方向へと進化しているんだ」と自覚もできるので
「この調子で頑張ろう!!」とやる気にもなります。
⓶「自分の励みになっている・目標にしている」
「お前が頑張ってるから、俺も負けてらんないなと思って...」
「お前の頑張ってる姿をみて、お父さんも頑張って資格をとろうと思う。」
「『私も中3になったらお姉ちゃんみたいに毎日塾に行かなきゃいけないんだね』
って妹が言ってたよ」
「あなたが勉強頑張ってるんだから、お弁当ぐらい頑張んないとね」
「あなたの影響を受けてますよ」と言われば、当然言われた方は
悪い気はしませんよね。
それどころか、より「しっかりしなくては」と襟を正すことになるでしょう。
上の人から言われた言葉だけでなく、後輩から言われた言葉も思い出してみると
いいかもしれませんね。
⓷「いざというときは頼りになる」
「あとは俺に任せろ」
「失敗したら、俺が頭を下げればいい」
「お前は精一杯やるだけでいい」
結局、最後はこういった言葉に救われますよね。
どんなに、しっかり準備したとはいっても「不安」は決して拭い去れません。
夜は緊張で寝つきは悪くなるし、朝も家を出るのに気が重くなります。
そんな中、上司から上記のような言葉があれば安心しますよね。
開き直って、思いっきりできるかもしれません。
更に、⓵のように自分の過程を見てきてくれた上司ならば
「この人の期待にこたえたい」
「自分の頑張りで、この人を立てたい」
という気持ちにもなります。
この「人のために頑張りたい」というパワーは、かなりのもので
「自分のために頑張りたい」と同等か、むしろそれ以上の動機となります。
それこそ古今東西、戦国の時代は自身の命を顧みず、
指導者のために戦ったわけですから。
そういったDNAは受け継がれていると思うんですよね。
⓵や⓶の言葉は我々講師でも掛けられますが、⓷はね...
これは、無理です。できません。
いや、言うことはできますよ。
でも、重みが全くありませんよね。
やはり、家族だからこそ、保護者だからこそ最後の最後にかけられる言葉
なんだと思います。
是非とも、第一志望受験日にはこれまでの労を労ったうえで
送り出してあげてください。
きっと、子どもたちにとって最高の追い風になることでしょう。
今回のブログをきっかけに、自分が他者から言われてうれしかった言葉を
思い出してみてください。
少しでも、受験生を持つ保護者の皆さんの参考になれば幸いです。