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秋といえば?? バトンブログ(中山)「私が紹介したい印象に残った本」
代表
2012年11月07日 1:40
元気ですかー!!
どうも中山です。 みなさん秋といえば何を思い浮かべるでしょうか? 運動?食欲?読書?
私は秋といえば運動会を意識してしまいます。 塾に通う生徒たちの小学校中学校、
そうですね、辻小学校、辻南小学校、文蔵小学校、南浦和小学校、岸町小学校、別所小学校 、大谷場小学校、高砂小学校、
南浦和中学校、内谷中学校、白幡中学校、岸中学校、大谷場中学校ですかね!
の、運動会に今年も応援に行きましたが、自分も運動したくなりますね。
あとは「読書」ですか。今日は新しくバトンブログを回そうかと思っているんですが、最近運動は出来ていないので、今回は「読書」で行きましょう。
今回のバトンブログの副題は「私が紹介したい印象に残った本」です。
今回 私が紹介したい本、それは、
「アントニオ猪木自伝」
と言いたいところなんですが、それはまた次回にとっておこうと思います。
今回私が紹介したいのは「野村ノート」です。
元ヤクルトスワローズ、阪神タイガース、楽天イーグルスの監督を務めた野村克也さんの本は、それこそ私が中学生くらいの頃からずっと一定の注目を集め続けていますが、
私が初めて読んだのは高校生の頃でした。
はっきり言ってしまえば当時はなにが凄いのか分かりませんでした。小説のように想像力を刺激するでもなく、書いていることが当時の自分には実感として何も湧いてこない、野球の魅力を語ることがメインでもない、全くもってつまらない本だな。
というのが正直な感想でした。
ですが、今読むと凄いです。
簡単に言ってしまうと、人を育てるために何が必要なのか?どうすれば人は伸びていくのか? 強い組織には何が必要なのか?
こうしたことが野球を題材にして書かれているんですが、これは凄いですよ。
野村監督と言えばデータ野球、一度全盛期を過ぎた選手を復活させる、「野村再生工場」という「技術的」なイメージがあるかもしれないんですが、 そういうところが一番凄いわけじゃないんですよね。野村さんは。
もっと普遍的な「人間学」を教えてくれています。
だから題材は野球ですが、塾の仕事にも十分生かせる内容なんです。
たとえば
野村さんが本書ではもちろん、他の著書やテレビにおいても一貫して言われているのが
「人間的な成長なくして、技術的な成長はない」という言葉です。
これは本当に今では日々実感しています。
例えば生徒を見ていて、あれだけ光る才能を持っていながら伸び悩んでいる生徒がいるとします。あれだけ呑み込みが早い、あれだけ機転がきく解答を作れるのに、数字が出ない。安定した成績が残せない。
結局人格的な成長なんですよね。そこがあるかないか。最終的にはそこなんだなと痛感します。
上に書いたようなタイプの子はいくら良いモノを持っていても、ある時点で伸び悩んでしまう。 何故なのか?
「部活が大変で今日は勉強を休みたい」「今回成績が悪かったのはあいつのせいだ」「宿題はやってき忘れましたが、理由があるんです」
いくら良いモノをもっていても、こうした言葉が出てくるうちは、結局自分で自分の足を引っ張ることになってしまうんです。
自分を「限定」し「妥協」し 「あきらめる」ための理由付けを探している。そうすると「継続」して何かを続けていくことは難しくなります。
とにかく続けて練習する、続けて勉強していかないと、どんなに才能があっても到達できない場所があると思うんです。
私がこの本を読んで考えたのは、例えば30年前イチローと同世代の野球少年の中にはイチローよりも野球の才能があった人はいたはずだということです。
ダルビッシュ有よりも恵まれた身体能力を持ったピッチャーだっていただろうし、サッカーをやっていて中田英寿や本田圭介よりも才能だけなら恵まれていた人も日本中探せば絶対いたと思うんです。
ただ彼らは中田やイチローになっていない。 どこかで理由を作って辞めてしまった。どこかで理由を作って妥協してしまった。続けることをやめてしまったからプロになっていない。
才能よりなによりも「続けて」いくこと。これが1番大事だとおもうんですが、
この「続けていく」ってことは本当に辛い、もの凄く大変なことなんだとも思うんです。
だからこそ、そこの振るいに掛けられても、落ちずに残っていく、続けて行くには絶対に「人格的な成長」が必要になってくる。
「そこを乗り越えてきた人だけが見ることが出来る景色の先に 技術的な頂点がある。」
野村さんが言っているのはそういうことだと思うんです。実際本当に1流の仕事をしている人を思い浮かべると、技術的な凄さよりも、精神性とか、人格的なレベルの高さが先に思い浮かびませんか?
まずはそこが土台なんですよね。絶対。
だからやっぱり勉強にしても、まずは人間的な成長。勉強を通して人格的に成長をしてもらう。そこがスタートラインだということ。
これを駿英ゼミナールは掲げて行きたい、と、野村さんの本を読むたびに考えますね。
例えば、挨拶をしない生徒、約束をや破ったり、遅刻して当たり前の顔をしている生徒は叱るように当塾ではしています。あまりにひどい態度や姿勢の生徒には「帰れ」ということもあります。
教育に携わる人間としてはもうそこは絶対に譲ってはいけないラインだと思うんです。やっぱり子供の技術的な部分を伸ばしてあげるためにも、まずは人間的成長、心の教育。ここが土台だと思います。
あとは野村さんはぼやいてるイメージが世間的には強いと思いますが、
本当に選手一人ひとりに愛情を持っていることが本からは伝わってきます。ひとりひとりを見て、一人一人のことを本気で考えることが大事だということも、野球も塾も一緒だと思いますね。
だからさっきの生徒の逆ですと、態度が良くなっていく生徒、挨拶が出来るようになっていく生徒は本当に伸びるんですよね。
ただ、ちゃんと生徒のことを見て何度も話しかけていかないと生徒も変わってくれませんから、教える側としては、まずは生徒のことを本当によく見ていくことが基本だなあ、と。思いますね。
本当に日々実感、日々実践させてもらっています。
だから野村さんにはとてつもなく長生きをしてもらいたいんですね。あと30年くらいは。もっと学ばせてもらいたいですし、まだまだ頑張っている姿を見ていたいですよ。
なので、そろそろ奥さんの野村佐知代さん宛に応援の手紙を送ろうかと思っていますよ。
『拝啓 野村佐知代様
監督の健康管理をよろしくお願いします。監督には出来れば120才くらいまで長生きしてほしいので、佐知代さんも130歳くらいまでお元気でいられるようにご自愛ください。最近は寒くなってきたので、くれぐれもお風呂上がりの湯冷め等にはお気を付けて下さい。
PS. やっぱり心配なので、生姜湯を同封します。是非寝る前に夫婦でお飲みください。私はこれのおかげで風邪知らずです。
駿英ゼミナール 中山健太郎 』
こんなかんじですかね。怪しまないで飲んでもらえることを願います。
さて、次は当塾が誇る女流文豪の 鈴木先生に回します。ベンチからホームランのサインを出しますので、でかいのを1発かっ飛ばしてください!! よろしくです!!
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