先生ブログ
「古典落語を味わう」第2弾 小学生教養クラス
山本直樹
2013年03月06日 20:16
こんにちは、講師の山本です。
前回、「わからない」「おもしろくない」「疲れた」と大不評だった古典落語ですが
このままだと、落語の面白味が伝わらないまま「つまらないもの」というレッテルが貼られそうでしたので
生徒には内緒にしつつ第二弾を実施しました。
前回は音声のみだったためか、なかなか話に入り込むことができなかったようです。
そこで、今回は動画を使い演者の様子がわかるようにしました。
演目は柳家喬太郎さんの「時そば」です。話の先が読めても、つい笑ってしまうお話で
小学生にもわかりやすいかと思い選びました。
子どもたちを集め、今日の教養講座がまた「落語」だと伝えると
一斉に大ブーイングでしたが、鑑賞していくうちにどんどん話に引き込まれていき、
気づけば全員が動画に釘づけ、笑いあり、感嘆ありの1時間となりました。
当初の拒絶反応は嘘のようで、「面白かった」・「他のも見たいと思った」
「そばを食べたくなった」など一様に落語の楽しさをわかってもらえたようです。
授業の後半では、子どもたちが「そばを食べる音」「つゆを飲む音」「ものを口に入れて話す真似」を
盛んに真似しようとしていましたが、なかなか上手くいかず「落語家」の偉大さを知ったようです。
子どもたちは「落語家」≒面白いことうぃう人、(もっと言うと「芸人」=面白いことを言う人)
と考えていたようですが、今回の動画を見て落語がお芝居なのだということに気づいてもらえました。
そして、一流の演技は人を感動させるということを実感してもらえたようです。
とにかく、今回のテーマは「落語の悪いイメージを払しょくする」というものでしたので
これはクリアできたと思います。
今後は笑い話だけでなく人情話や怪談なども体験させていく予定です。
落語の面白さを知ってもらい、いつかは皆で本物の寄席に行き、笑ったり涙したりしたいですね。
そのためには、しっかり江戸時代の風習や習慣、当時の口語といった知識をつけていかなければなりません。
教養講座や普段の国語の授業などで、そのような教養を身につけさせてこうと思います。
日頃から社会科見学やキャリア教育を導入する塾として、北辰テストや入学試験で役に立つだけではない取り組みをさせないといけないと思いました。
どんなものでも、楽しんだり・笑ったりするには「教養」が必要です。
言い換えれば「教養」があればあるほど「楽しく、面白い生活」が送れるのですね。
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