先生ブログ
バトンブログ ~先生ありがとう~
2017年12月09日 20:34
中間試験もひと段落つきました。岸中、白幡中、内谷中、南浦和中 の順番でテストでしたが、期末テストもあっという間に始まります。
皆さん新学年初めのテストでしたがいかがでしたでしょうか? 「やったー!」「もうやだ!」
テストの結果が良い悪いで一喜一憂していいですよ。「ただ!!」一番大事なのは、「次に生かす」気持ちがあるかどうかです。
次の目標へ向けてまた頑張りましょう!!
さて、今回ひさびさにバトンブログを回そうと思います。ブログのテーマにさせてもらうのは、「先生ありがとう」です。
私も今は駿英で先生をしていますが、私も含め他の先生達も皆昔は子供で生徒でした。その時の自分にとって「あれは良い先生だったな」「あの人のあの一言があったから、頑張れたな」という自分にとっての「先生」の原型になるような出会いが、私だけでなく、他の先生達にもあったはずです。そこら辺を今回のバトンでは書いてもらおうと思います。
トップバッターの私が初めに思い起こす「先生」は、学校の先生でも塾の先生でもありません。地元の少年野球チームのコーチだった「吉田コーチ」の記憶が自分のなかでの「指導する人間」の一人目の原型になっています。
野球を教えてもらっていたのは小2~小4の低学年の3年間でしたが、記憶の中のコーチは 野球を教えていもらっていた時の姿ではないです。
小学校近くで印刷の会社を持っていたコーチはベンツ傍らにバリッとしたスーツ姿で、学校帰り途中の私たちに良く声をかけてくれました。 子供と気さくに打ち解けてくれていましたが、今考えると、かなり不思議な光景だった気がします。
また、自分たちが高学年になり担当コーチが他の人に変わったあとでも、小学校の運動会に毎年顔を出してくれる姿を思い出します。
中でも強く記憶に残っているのは、6年生の運動会の時です。
騎馬戦で決着が着かず大将戦になり、白組の大将だった私は、赤組の大将だった野球でもチームメイトだった友人と 一騎打ちになりました。普段は仲良しですが、真剣勝負です。接戦の末私が相手の帽子を奪い取りました。
拍手喝さいの中退場しましたが、帰り際目を押さえていた友人が気になり(手が目に入ってしまったのかと思い)彼ののもとに向かうと、コーチが友人と私を見つけて歩み寄って来ました。
「二人とも良かったぞ!ナカ、4年生の時の試合で2アウト満塁でフライを取ったあとにショウとぶつかって倒れこんだときあっただろ」
満塁のピンチにレフトを守っていた私はセンターを守っている大柄の友人と同じフライを追いかけ、私がボールを取った瞬間友人の体とぶつかり、当時非常に小柄だった私は吹き飛ばされてしまいました。
「もうだめかと思ったけどお前がたちあがって、グローブにキャッチしていたボールを高く掲げただろ。あの時と同じ位今日は格好良かったぞ。」
そして騎馬戦で私と対戦した友人には
「サトシ、胸を張れ。勝負は運もある。良い大将戦だったろ。本気で戦った二人の姿に、皆は拍手してたんだ。よくやったな。さあ次はリレーだろ、もう一回活躍してこい!」
騎馬戦で負けた子のヤル気も出させて、勝った子の褒め方も今考えても心がこもってますよね。
私が今思い起こしてみて、コーチから学べる指導者の姿勢としては
「相手のことをよく見ている」 というところです。やはり子供は自分のことを良く見てくれている大人がいれば頑張れると思うんですよね。「こんなところも見てるんだなあ」
「あれも覚えててくれてんだなあ」 という気持ちを抱ける相手の期待には沿いたいと思いますよね。
教育の一番の土台はここに尽きると思います。
二人目の自分にとっての「先生」は高3の時の担任だった「新海先生」です。
新海先生は高校生から見て、軽く扱えない、本当の大人でした。
美術科の人で、斧が似合うような体格の 美術では食えないから元トラックの運転手もやっていたという不思議な経歴の先生でしたが、そういった人生経験の豊富さからくる 言葉の説得力に、東大の難問を解いてみせる数学や物理の講師よりも 生意気な進学校の高校生は含蓄を感じて、みんな一目を置いていた感があります。
生意気な高校生相手に真正面を向いて、話をしてくれていましたね。今でも覚えている言葉としては「何をやるにしても自分の居場所を見つけることが大事だ、そこが大学じゃないならそれでもいいが、お前らは頭がいいんだから勉強で頑張ってもいんじゃないのか」
今でも残ってますね。
ただそれだけではないんですよね。ある時期から親とけんかをして学校に来なくなった同級生がいたんです。 毎日でしたね。新海先生は毎日電話をかけていました。彼の携帯電話に。 でも来ないんですよ。それでも毎日かけ続ける。さいごは同級生が折れて、戻ってきましたね。
あとは 怒るときは怒るんですよね。怒るときは大人とか先生とか関係ないんですよ「なんだお前!!もういっぺん言ってみろ!!」 机も叩くし、無礼な発言した生徒で頭叩かれてた生徒もいましたけど、誰も暴力教師だなんて少しも思ってなかったですね。殴られたあいつが悪い、と皆思ってましたね。
新海先生から教わった 「指導する人間」の姿勢は、とにかく「向き合う」ということです。相手の言い分も聞くけれども、自分も言葉を重ねて向き合う。あんまり筋の通らない言動があれば 怒るし、場合によっては暴力的なことも怪我させない範囲ならいい
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