先生ブログ
動じない
代表
2015年07月03日 16:30
中山です 岸中の皆さんは これからテストですが、南浦和中、内谷中、白幡中、大谷場中、市立浦和中の皆さんはテストも終わり、結果も帰ってきていますよね。
はっきり言ってしまいますが、結果は大体こちらの思った通りの範囲内に出てきています。 びっくりするほど良かった子もいなければ、(たとえ95点の子でも普段の様子をみているので驚きません) 逆に なんでこんなひどい点数になってしまったのか という子も今のところいません。 どういいうことかと申しますと、「プロセスを見ていればわかる」ということと、逆に言えば「プロセスだけを見ていけば必ず結果は出る時期が来る」と考えているからです。次に生かしていけるよう、本人たちと面談をしてゆきます。 テスト後は他の塾から 駿英に移ってくる子達がいます 以前 当塾にいらしたご家庭で、うちにくるので5個目の塾だという家庭がいらっしゃいました。 とにかく「個別指導」で週5回でいいので 管理して点数を上げて欲しいとおねがいされました。 断りました。 週5回個別指導、凄い値段です。 たしかにそれだけやれば一時的に成績が上がる可能性はあるかもしれません。 でもそのお子さんは今まで別な塾で週4回個別指導を受けていました。 一年間数字が変わらなかったと言います。 本当は違うんです。数字が変わらなかったのではなく、「本人」が変わらなっかったんです。 彼はもう横について手取り足取りでは伸びないところに来ていました。、彼に最も足りなかったのは 「自主性」でした。そして個別指導週5回は自主性が育たない環境をもう一度作るだけになると お伝えしました。 ですのでそのご家庭には 週3回のクラス授業を受けて頂き、他の日に生徒自身に時間を決めてもらい 自習に来てもらいました。 紆余曲折はありましたが段々と彼は変化していきました。 彼は今第一志望の 公立高校へ通っています。 性格や今現在の知識量によっては個別指導でないとフォローできない生徒さんは確かにいます。 でもいつまでも「誰かが横にいないと勉強一つできない子」のままで 本当に自分の行きたい学校を目指した勉強が 出来るようになるのでしょうか?つまり自主性は育つのでしょうか。 ですので駿英ゼミナールでのクラス指導でも個別指導でも、子供たちに目指してほしいのは「自立」であり「自律」です。今現在のその子にとって 一番そこを目指しやすい環境を用意してあげることが大事になると思います。 自分の意思で立って、自分の感情を律して目標を達成させる力を養うこと、ここを一番に大事ですが、これと、目の前の点数をとにかく縛りつけてでも上げる事。これは両立しません。 難しいところなんですが、しかし一つだけ確信をもって言えることは、自律心が育ってゆけば、受験は何とかなります。 ここで 自律に関して非常に 感心する 今現在当塾に通う中学3年生の話をさせて頂きたいと思います。 彼は小学6年生のおしまいに 当塾に入会しました。 小学校時代のテストは はっきり言ってしまえば 大して勉強していなくても そこそこ取れてしまう状態だったので 相当軽く見た状態で 中間テストを受けました。 1年の初めは普通はそこそこ取れますよね。ただ、彼はかなり厳しい点数を取ってきました。 半分取れる科目がいい方というレベルです。 期末テスト 心を入れ替えて計画を立てましたが、すぐには結果は出ませんでした。更に点数は下がりました。 しかし彼との面談の中で彼が言っていた言葉で忘れられないものがあります。 「点数は悪かったけど、テスト前に先生と立てた計画を達成できた科目もありました。だから次はもっと頑張れると思います」 中学2年生1学期の中間テスト。 彼は 英語数学で 初めて平均点を超えました。 さて彼は1年間で何人の人間を追い抜いたのでしょうか。 そして前回中3学期末のテストで、 彼は初めて数学で86点という高得点を出しました。 彼が中1の初めのテストで出した点数のおよそ2倍です。 逆のパターンは多くいると思います。中1のころは取れたのに。。。 そうした子達と、彼の違いは一点だけです。 「プロセスの向上だけに専念したこと」です。 私が彼に言い続けたのは「点数にビビらなくていい、動じないことが大事で、自分がやってきたことだけを見ていこう。俺も点数でなくて君が達成してきたプロセスしか見ないよ」 結果に振り回されると結果は出ません。プロセスをしっかり見据えて 改善してゆける人だけが成長して 結果を出します。 そうは言っても人間なので 数字に動じてしまうものです。ただ彼が凄いところは 動じないんです。 動じなくなっていきました。 彼以外の子達も含めてですが、 今年の中3の子達が凄いなと 思うのは「一時的な感情をコントロールできるように」なってきていることです。 テストが良くても 次を向いています。悪くても次を考えています。どんな時もプロセスを考える「癖」が付き始めています。 そしてなによりも大事なことは 「周りの大人も動じない」ということだと思います。 数字が出るたびに 右往左往する大人を見たときに子供はどう思うでしょうか? どんどん 結果に対して「自分事」ではなくなっていきます。 数字が出るたびに、数字を取り上げて責める、喜ぶ、褒める そんな大人を見て子供はどう思うでしょうか? 結果が出ないことを何かのせいにしたり、周りからの評価ばかりを気にするようになるかもしれません。 そして、プロセスを大事にして 成長する意思を持てなくなるのではないでしょうか。 先ほどお話しした生徒さんのご家庭には感謝の念しかありません。 不安な気持ちにさせてしまったことも多々あったとおもいますが、 本当に長い目で彼自身のプロセスの成長と、そして駿英ゼミナールを信頼して 見守って頂きました。 そしてもちろん 今現在塾に通うすべてのご家庭に対して も同じように 信頼して任せていただいていることに対して、こちらも全力で応えていきたいと 思います。 「全員で合格しよう!!」という強い意志で、中学受験生、高校受験生、大学受験生、そしてご家庭の信頼に応えるべく、今年も指導にまい進していきたいと思います。 今週日曜日 北辰テスト前なので 塾を開けて欲しいという子供からの要望がありましたので、開けます。 フルって自習に来てください。