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バトンブログ 山本「凄い」ってスゴイ?!
山本直樹
2011年06月13日 11:35
こんにちは。国語・社会担当の山本です。
先日、もうすぐ2歳となる娘と散歩に出かけました。目的地の公園に着くまで様々なものそ見かけました。例えば、工事現場のショベルカー・消防車・プランターで栽培されている花・雨蛙・無数のアリ・・・
娘は、最近いろいろな言葉を話すようになり、私にしきりに感動を伝えようとしています。
「消防車スゴイね」・「アリいっぱい。スゴイねぇ~」・「(ショベルカーを見て)大きいブー!スゴイ!!」
「いろいろ話すようになったなぁ」と思いながら聞いていると、ひとつ気になることがありました。
それは、さっきから「凄い」を連呼しているのです。この子は、「凄い」以外に感動を表わす言葉を知らないのかなと思いましたが、そこで、新たに気付きがありました。
それは、この子は「凄い」以外の「感動を表わす言葉」を知らないのではないかということです。そして、その原因は、私たち両親にあるのではないかということです。子供は言葉を、母親・父親など近い大人から学ぶといわれます。(そのために口癖もうつるのですね)
つまり、私たち両親が「凄い」をよく使っているのではないか。振り返ってみると初めて「寝返りをうった」とき「初めて「ハイハイをした」とき初めて「歩いたとき」、確かにどの状況の時も「凄いね」と言ったような気がします。
「凄い」とは非常に便利な言葉ですよね。「多い・少ない・大きい・少ない・良い・悪い・・・」など様々な形容詞の代わりをしてくれますし、「凄く多い」などの副詞的な役割でも使えます。このように便利な言葉なので、ついつい甘えて多用してしまいますね。似たような便利な言葉に「かわいい」や最近子供たちがよく使う「微妙」、様々な応答に使える「どうも」などがあります。
最近では、子供たちの読解力なさ、その原因である語彙の少なさがよく問題視されています。その原因は、確かに読書量の少なさにもあるのかもしれませんが、それよりも周囲の大人の使っている言葉にあるのではないでしょうか。
私たち大人は、経験上様々な言葉を知っているはずです。でも、親しい人との会話ではつい、「簡単な表現」を使いがちですね。それを、子供たちは真似て使っているのではないでしょうか。北辰テスト・漢字検定・英語検定などの試験勉強もまた、これらにつながってくるのではないでしょうか。
今回の件を受けて、我が家ではなるべく多くの言葉を使うように意識しようということになりました。手始めは「父上」です。さて、どうなることでしょうか?
次回は、わが塾が誇る鈴木先生のお話です。皆様、ハンカチのご用意を忘れずに!!
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