先生ブログ
テスト後の姿 by中山
2016年11月30日 20:16
「先生のおかげで今回は数学取れました」
「おう、頑張ったからな。継続していこうな」
先ほどこんな会話を 先日入会した中学生の生徒としたのですが、 まあ結果は大事なんですがプロセスですよね。
プロセスが良くなってきていたので、結果出ても驚かないし、逆に点数が悪かったとしても次につながるな という確信は持てていた子だったので 頑張ったプロセスを褒めて今後も継続しよう という話をしました(そもそもテスト後も変わらず自習に来ている時点で(彼以外もそうですが)今後もいけるな、とこちらは思えますよね。)
お母様と話をした時にも 「家で勉強したり、自分で塾に勉強しに行くって姿は初めて見ました。それだけで嬉しいです」
と言って頂きましたが、かれが今回 点数が取れたのも ここが大きいんだろうな、と思いました。「結果に関しての言及」がないんですよね。今回に限らずです。
本人が「点を取りたい」「何とかしたい」と考えて自発的に取り組める姿勢が 一番伸びてゆく為には大事だと思うのですが、この時に 塾を含めて 周りの大人が「数字」で評価したり「数字」を追いなさい と追い詰めていくと基本は伸びない。一部の子で一時的に伸びる子はいるかもしれませんが長続きはしないですよね。
「先生にやらされている」「親に怒られないためにやっている」状態だといつまでたっても 自分の勉強ではなく 「大人のための」勉強ですから いつまでたっても 自発性が出てきませんよね。 勉強でなくても 伸びないですよねそれだと。
今回の彼に関しては「本人の何とかしたい」という気持ちが 塾に来てから だんだん強くなってきたのは見ていてわかりました。 塾で本人と今後の計画の話を したというのも大きいですが、それ以上にご家庭の方で 「プロセスが変わってくれた」「それだけで良い」と言って頂けるスタンスが 彼の結果に対する『責任感』を育ててくれたんだと思います。
お母様の方から「最初に先生に言われたように家では勉強のことは言わないようにしてます。たまに見ていてイライラするときがあるんですが、いいんですか、本当に放っておいて」と聞かれましたが 「大丈夫です。いまのままでお願いします」とお伝えしました。勉強の「結果」ではなく「プロセス」に関しては塾でアドバイスしますので、お家では放っておいてください。とお伝えしました。
補助輪を外した自転車の練習をする時に 後ろで支え続けていたり、周りから アドバイスをもらうよりも、最初だけ教えて、あとは一人で練習はやらせた方が早くに乗れるようになるということを聞いたことがあります。しかも感情的になりにくい他人の方がベストらしいです。それが自発性と成長力を育てるのだということです。
それと同じで子供たちの「自発性」つまり自分の「責任」でやるんだという 環境を整えてゆくこと。これが学習塾にとってもご家庭にとっても大事なんだなと 今回も痛感しました。
ここからテストの振り返りや 次回に向けての目標、 12月には将来へ向けての「キャリア教育」なども 駿英ゼミナールでは行ってゆきますが、 子供達が「自分の受験だ」「自分の目標だ」「自分の人生だ」という 自立した感覚を 育ててゆくこと、「自分でやれるんだ」という自信を育んでゆくこと、 これを一番大事にして彼らの人生の土台作りを応援してゆきたいと思います。