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先生ブログ

卒業生の報告 中山

代表

2018年03月23日 20:52

 

大学受験を終えた生徒が 報告に来てくれました。 中学卒業と同時に 引っ越してしまった子なので、高校時は塾には来れませんでしたが、 節目節目で連絡は取っていましたし、塾のイベントなどに手伝いに来てくれていた子でした。彼が先日、後期日程の国立大学の合格を報告しに来てくれました。ただ、彼の言っていた言葉が

 「もう一年勉強してもう一度チャレンジしたい」という言葉でした。

 

 感慨深いです。とても嬉しい気持ちになりました。

 

彼は小学生のころから 駿英に通っていましたが、 中学2年生でダらけ、
 「適当にやったって、近くの公立高校なら受かるから、どこでもいい。だから塾はやめたい」

 と言う旨を 他の講師伝いに 私に伝えてきました。 確かに 適当に勉強をしてもそこそこ成績は取れてしまうタイプの子でしたが、ここで手を離すのはまずいなと 危機感を感じました。

 受験に合格するとか、成績をとるということ自体は 枝葉の部分で、そこは言ってみれば一番大事なことではなく、

 人生において「初めての受験」誰もが通る「高校受験」に対して どう立ち向かったのか?どのような振る舞いで受験までの日にちを過ごしたのか?というのは 綺麗ごとでもなんでもなく、その後の人生に関わることだと考えています。

 「初めてのチャレンジでの振る舞いがその子の(基準)を作る」というのは
 毎年感じさせられます。


 自分の目標を簡単にあきらめて楽な道を 15歳で 取ってしまった子は、その後の 何か頑張らないといけないとき、勝負所でもやはり逃げてしまう。

 逆に厳しい目標であっても、最後まで努力し続けた、諦めなかった子は、結果よりも大きな「やりきった自信」を手に入れられ、その後も「勝負」出来る子になると思います。

 

 これって大事ですよね。


 結局 負けたり失敗よりも駄目なのは、「勝負せずに諦める」ってことですよね。これが癖になると何に対しても 「ノーチャンス」な人生に転がっていくのではないでしょうか


そう考えたときに 途中で塾をやめて適当にあそこならいけそうだと高をくくった受験をしようとした彼のことは、

ほとんど力ずくで止めました。 お母様が味方になってくれたのも大きかったです

 

 「勉強ができる出来ないよりも、こんないい加減な中学生活を送って欲しくない。癖になる。無理やりでも止めてもらっていいです。私はやめさせるつもりはありません」
 と言っていただきました。

結局彼は塾はやめられずに、納得いかなそうに通いましたが、そのおかげで習慣は保てました。そして気分だけで何かをやめるという悪癖は付きませんでした。

 そしてその後 担当した理系の大学院出の講師との会話の中で、理数系高校への進学に目覚め、 面談の中で志望校を見つけることが出来、変わりました。そして1年後、希望の高校に合格しました。

「あのとき無理やり止めて良かったでしょ?」と今でも聞きますが
「あの頃は先生のことは大嫌いでしたけど、止めてもらってなかったら絶対今の高校に行けてなかったのでありがたかったです」

 と今では言います。

そして今回 大学受験において、前期においては第一志望はダメでしたが、後期日程で国立大学の合格を勝ち取りました。

 昔の中2の頃の彼なら 「ラッキー」 で終わりでしょう。

しかし今の彼は

 

 「もう一回チャレンジしたい。満足は出来ない」とまで言うようになってくれたことに、 こうなってくれたらもう言うことないよな、と感慨深い気持ちになりました。

 どんな選択肢があるのかということを、昨日は聞きにきましたので、話せることをすべて話しました。

 いろんな選択肢があります。彼が合格した大学も、行きたくても落ちた人、チャレンジすらできなかった人が大勢いる大学です。 

 

 第一志望の大学とどんな差があるのか。研究室はどんなものがあるのか、大学院に進む時にどんな選択肢があり、それぞれ有利な点、不利な点を2時間近く話をしました。

 「よくよく考えて、決めます。決めたら連絡します」と言って彼は帰って行きましたが。正直どういった選択肢をとるにせよ、 彼なら今後も自分の望んだ道を取れるんだろうという頼もしさを感じました。

 ある意味では 自分の気持ちにわがままに、 周りのいらない声には惑わされずに、自分の求める情報だけを 取りに来れるようになれば、 何でもできると思います。もう細かい指示はいらないよな、自立ってこういうことなんだな、と 嬉しく、私がなにかをしたわけではないのですが、ひとつ何かを達成したような気持ちになりました。

 

 こうした仕事をしている中で「見ている子供たちの成長」これがやはり一番うれしいです。

 

そして気持ちとか精神的なものの成長があって、初めて数字や成績、結果が出るものだということも実感します。
 

 

 今通っている子たちも、頑張っているところは認めますし褒めたい、褒めます。
でも やはり楽な道へ逃げようとしているとき、そのときの気分だけで選択肢を間違えようとしていると感じた瞬間に、
嫌な役を買って出る大人は必要です。

 特に先生と呼ばれるような立場であれば、自分への評価や自分のことは無視し、子供たちにぶつかって行かないといけない、と思いますし、そういった大人に いつかは子供達にもなって欲しいと願いながら、これからも日々彼らと接していこう、と 心新たに感じた一日でした。

 

 彼に限らず、今通っている子、もう卒業している子たち全員 の今後の成長を楽しみに

日々指導に当たっていきたいと思います。

 

 

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