先生ブログ
見て学べ!!
2018年10月24日 14:31
こんにちは。
講師の山本です。
この前まで暑くてウンザリしていたのに最近、朝夕は肌寒くすっかり秋めいてきましたね。秋も深まるということは、そうですね大河ドラマも終焉に向かいラストスパートです。
現在放映している「西郷どん」も先週から明治時代に入り、残すところあと6・7話程でしょうか。
西郷隆盛と言えば、私の中では幼少期にふと見かけた『飛ぶが如く』の西田敏行がイメージとして残っているので、当初鈴木亮平が演じると聞いて少々違和感があったのですが、流石NHK、流石鈴木亮平ですね。
西郷隆盛の器のデカさ、討幕における鬼神の姿、そして繊細な内面が見事に演じられていて魅了されてしまいました。こんな人ならみんなから慕われるし、担がれてしまいますよ。
上の写真を見る限り教科書や銅像の西郷隆盛には西田敏行の方が似てますが、そもそも写真も銅像も西郷隆盛とは似ても似つかないものだとも言われていますので、そう考えれば「ギョロ目」でなくともいいのかもしれませんね。
さて、そんな魅力的な主人公の西郷隆盛を中心に物語は展開していくのですが、それでもやっぱり私が注目してしまうのは「徳川慶喜」なんです。今回の大河ドラマでは単純な敵役ではなく、肯定的に描かれていて慶喜派の私としては嬉しかったですね。
水戸で水戸学を叩き込まれ「尊皇派」の考えを持っていたために幕臣から疎まれ、薩長を始めとした討幕派からは旧社会の象徴として命を狙われる。
そして、イギリス・フランスを始めとした欧米列強が漁夫の利を得るため、日本を内戦状態へ進ませようとしていた。
そんな正に「内憂外患」の中、日本を欧米列強から守るため(徳川家を守るためというのも当然あったと思いますが)大政奉還・戊辰戦争からの撤退と「逃げ」の一手を打つわけです。そうすることで、日本国内は幕府と新政府による全面戦争は避けられ、明治新政府は国力を落とすことなく成長していくことができたわけです。自身の評価よりもその後の国のことを考えていたわけですから立派な指導者だったと私は思っています。
こんな知略を巡る戦い、ドラマがあるのに教科書ではたった1・2行で「徳川慶喜は大政奉還を実施し、政権を朝廷に返上した」と済まされてしまうのです。そりゃ教科書だけで歴史の勉強をしていたら面白くもなんともないですよ。大河ドラマや小説などを読んでいれば、もっと深く印象に残る、記憶に残るはずなんです。
そう、つまり歴史は教科書の世界ではないんです。歴史を自分の目で見て、触れることで歴史を身近に感じたり、生きた歴史を学び身につけることができるのです。
そんなわけで、来る11月14日(水)には「鎌倉」へ行きます。小学校高学年から始まる歴史の授業、その中で「その言葉きいたことあるな」「これは本物をみたな」「この前行ったときはわかんなかったけど、そういうことだったのか」といった教科書外からのアプローチによる歴史理解の素地を作れればと思っています。
是非是非参加してみてください。