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先生ブログ

昭和の小学生、令和の小学生(1)

山本直樹

2019年10月30日 16:52

こんにちは。講師の山本です。

ブログのネタ探しに、過去の私のブログを読んでみたのですが、中学生に関する話題が多いなぁと感じました。

小学生に関する内容を書いてみようと思い、あれこれ考えてみた結果、私が小学生だった頃と現代の小学生(塾生・小4娘)の比較してみようと思いました。

今回は、その第一弾です。(何回続くかは分かりません…)

ご存知の方も多いと思いますが、10月から「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」が土曜日の夕方にお引越しをしました。

これにより、平日のゴールデンタイムからアニメ番組が消え去ってしまいました。中高生はともかく小学生や未就学児は夕食の時間帯にどのように過ごしているのでしょう?
私も、週に一度「家事の日」があるので仕事を早く上がらせてもらい、子どもたちと平日の夜を過ごすことがあるのですが、確かにテレビはほとんど見ませんね。

私が小学生だった頃は、月曜から金曜まで毎日ゴールデンタイムではアニメが放送されていました。「今日は水曜だから「ドラゴンボール」があるな。」というように曜日ごとに楽しみがあったような気がします。

そして、その楽しみなアニメの最大のライバルが「プロ野球」でした。これがあるせいで、どれだけの楽しみが奪われたことか。

どれだけ「巨人対広島は放送時間を延長してお送りしています」に録画を潰され泣かされたことか!!

今では、そのどちらもまとめて地上波から吹き飛ばされましたね。そしてどちらも、ネット配信や専門チャンネルで見る時代になってきました。我が家の近くのTSUTAYAもそれが理由で潰れました。DVDもCDもレンタルする人は少なくなっているようですね。

見たいものだけをみられる時代。確かに、それは幸せなことなのかもしれません。私が子どもの頃に「Netflix」や「スカパー」「ケーブルテレビ」があればさぞ喜んだでしょうね。

でも、今思えば嫌々見させられた「野球」も「大河ドラマ」も「時代劇」数々のよくわからないNHKの番組も教養にはつながっていたと思います。

よく、保護者会で中学生の子たちは「古文」が本当に苦手だという話をします。

中学生は、高校生と違って古典文法を習わないので文法事項を使わずに内容を把握しなければなりません。

その時に、私は「注の部分(文末の言葉の意味が載っている箇所)」と「現代でも使う言葉」「聞いたことのある言葉」を駆使して内容を把握しなさいと助言をします。

私はこれでもある程度は内容が把握できます。古典文法を仮に知らなくてもです。それは偏に幼少期に嫌々見させれた「大河ドラマ」と「時代劇」のおかげです。聞いたことのある言葉がいくつもありますし、意味も場面からおおよそ推測することができました。

我が家の娘もそういった、時代劇のようなものを見ることはありませんし、見せる機会もありません。

ですから、きっと古文で苦戦することでしょう。

ただ、幸い最近「ちはやふる」という映画を見て百人一首に興味を持ってくれました。

和歌の意味などは当然分かりませんが、百人一首をやりながら古語を耳で覚えてくれれば良いなと思っています。

好きなものを好きなだけ見られる時代の中、子どもたちに好きなものを選ばせるだけではなく、親の水準に子どもを突き合わせるのも、今は迷惑と思っているかもしれませんが将来何らかの肥やしになっているかもしれませんね。


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